情報システムの再構築は内部統制を効率化する機会でもある
PROCESS & RISK MANAGEMENT情報システムの再構築、業務の再構築、内部統制の見直しを一体で実施することにより、より大きな効果をあげることができる。
業務プロセスに係る内部統制(業務処理統制)の効率化に必要な要素
業務プロセスに係る内部統制の効率化のためには、通常、次の5つを検討する。
- 1.対象拠点の見直し
- 2.業務プロセスの見直し
- 3.リスクの見直し
- 4.コントロールの見直し・キーコントロールの絞込み
- 5.運用評価方法の見直し
このうち情報システムの再構築と強く関係するのは、「2.業務プロセスの見直し」、「3.リ スクの見直し」、「4.コントロールの見直し・キーコントロールの絞込み」である。
残りの「1.対象拠点の見直し」、「5.運用評価方法の見直し」については、システム再構築 の結果、間接的に影響することがある。
情報システム再構築と業務プロセスの見直し
情報システムの再構築を効率的に行うためには、業務の標準化/業務の統合が有効である。
また、情報システムの再構築を機会に、あるいは情報システムの共通化により当該情報システムが想定している業務に合わせることにより、業務の標準化/統合を実現することもある。
業務の標準化/統合は、構築する情報システムをシンプルにし、業務負荷を削減する効果を期待することができる。内部統制の観点からは、リスクの発生ポイントが集約/減少することを意味し、このことは対応する(キー)コントロールの絞込みといった内部統制の効率化にもつながる。
もちろん、業務の標準化/統合を実現するためには、社内関係者との調整作業や標準化/統合化された業務を定着させるためのコストが掛かるが、それは再構築時だけの話である。
情報システムの再構築と対象拠点の見直し、運用評価方法の見直し
情報システムの再構築により、情報システムが共通化されれば、直接的にはIT全般統制の評価対象となる情報基盤が少なくなり、IT全般統制評価が効率化される。
また、情報システムの再構築により業務プロセスの標準化/統合が進むと、リスクやコントロールも共通となるため、複数の拠点を一体としてまとめて評価したり、運用評価をローテーションで実施したり、各部門による自己評価結果を利用したりするなど、運用評価方法 の見直しにもつながる。
