業務プロセスを中心に文書化作業を進める

PROCESS & RISK MANAGEMENT

業務プロセス統制の文書化を短期間で対応するためには、可視化文書を業務プロセス1点に 集約し、リスクコントロールマトリクス(以下、RCM)は結果としてアウトプットする。

業務の可視化に最適なフローチャート

内内部統制報告制度の業務プロセス統制の評価には、一般的にRCM/業務記述書/業務フローの3点セットが必要とされ、中でもRCMがもっとも重視される。これは、内部統制報告制度が、財務報告上のリスクを識別し、それに対するコントロールを評価する制度であるためである。
しかし、内部統制報告制度以外の業務の可視化が必要な場面、例えば、業務の改善、情報システムの構築あるいは業務定着のためのマニュアルの作成などの場面で、もっともよく使われるのは、業務間のつながりや前後関係がわかりやすく、全体が俯瞰しやすいフローチャートである。
したがって、内部統制報告制度においてもフローチャート(業務プロセス)を可視化文書の中心に据え、そこにリスクとコントロール、さらには業務の詳細な説明(業務記述)を記載することにより、内部統制報告制度の要請を満たすと同時に、より有用な可視化文書を作成することが可能となる(以下これを「業務プロセスアプローチ」と呼ぶ)。

「業務プロセスアプローチ」と内部統制報告制度対応の効率化

「業務プロセスアプローチ」では、フローチャート/業務の説明/リスク/コントロールが一体となって表現される。その結果、業務の理解とリスクやコントロールの識別が非常に容易となる。
また、業務記述書を別途作成する必要がなく、RCMもこの一体で作成したフローチャートから導き出すことが可能となる(内部統制文書化用の専用ツールを利用すると、データベース化されたリスク・コントロール情報からRCMを自動作成することができる)。
「業務プロセスアプローチ」を採用することによって、RCM/業務記述書/業務フローチャートをそれぞれ別々にメンテナンスする煩わしさからも解放される。

「業務プロセスアプローチ」と可視化文書の有効活用

RCM中心の可視化文書は、フローチャートが作成されていても補助的な位置付けの文書で、記載されている情報が限定的なことから、内部統制報告制度の対応以外に利用されない(できない)ことが多い。
これに対し業務プロセスアプローチで作成されたフローチャートは、業務の改善、情報システムの構築あるいは業務定着のためのマニュアルの作成などの場面で作成されるものと同レベルで作成される。
そのため、内部統制報告制度対応以外の目的に活用が可能であり、文書化に投入されたコストを回収する機会も多くなる。

トップへ