合理的に実現可能な事業計画を策定する
CORPORATE PERFORMANCE MANAGEMENT複数のシナリオを想定し、合理的な予測に基づいた業績予測シミュレーションを行うことにより、将来の不確実性に対応した事業計画の策定が可能となる。
想定されるシナリオの作成
将来を予測することはできるが、実際にそのとおりになるかどうかは誰にもわからない。したがって、事業計画から不確実性のリスクを切り離すことはできないが、リスクを低減させるために複数のシナリオを想定しておくことは可能である。
シナリオを作成する際には、フォーキャスト(forecast)とプロジェクション(projection)を区別することが有用である。
フォーキャストとは、予想される企業の財政状態や経営成績を表した予測情報である。すなわち、現実に起きることが想定される状況に基づいて作成される。
プロジェクションとは、1つまたは複数の仮定に基づいて企業の財政状態や経営成績を表した予測情報である。すなわち、仮定した事象が現実に起きるかどうかはわからないが、もし事象が起きたとしたらという前提に基づいて作成される。
ビジネスの理解と過去財務データの集計
経営戦略はビジネスの理解なしに策定することはできない。事業計画は経営戦略を数値に落とし込んだものであるため、精度の高い事業計画を作成するためには、自社のビジネスに対する詳細な理解が必要である。また、環境変化の速い社会においては、正確な過去財務データを素早く集計できることも求められる。
ビジネスを理解するためには、自社のビジネスモデルを見直して、利用できるリソース(ヒト・モノ・カネ)を洗い出すとともにそれらの関係を整理し、可視化することが有効である。また、正確な過去財務データを素早く収集するためには、目的に適合した経理体制の確立が必要である。
合理的な予測に基づいたシミュレーション
事業計画を作成するためには、①実績から業績予測を作成し、②業績予測に経営者の想いを反映させることが必要である。
業績予測(成行予測)は、過去の実績(利益の質分析を行って生成した会計情報)に基づいて作成される。このときには、自社の現状を客観的に把握してフォーキャストとして作成することが重要である。
次に、業績予測に経営者の想いを反映させることにより事業計画が策定される。このときには、経営者の想いに加えて想定されるリスクも反映したプロジェクションを複数検討することが重要である。
一般的に、業績予測と事業計画との間にはギャップが存在する。このギャップをどのようにして埋めるかについては経営者の想いや意思に基づき決定されるが、事業計画は合理的に実現可能となるように策定する必要がある。
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事業計画を策定するために、ビジネスの理解と利益の質の分析が必要である
ビジネスモデルを俯瞰して事業全体を可視化するとともに、正確な過去財務データに基づいた利益の質分析を行うことで、事業計画策定の基礎となる高品質な会計情報が生成される。
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合理的に実現可能な事業計画を策定する
複数のシナリオを想定し、合理的な予測に基づいた業績予測シミュレーションを行うことにより、将来の不確実性に対応した事業計画の策定が可能となる。
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事業計画はモニタリングすることで、初めて会社の進むべき方向性が明らかになる
事業計画は定期的に実績と比較(モニタリング)し、差異原因を分析することで、経営者の想い描く計画・目標とのギャップが明らかになり、会社の進むべき方向性が明らかとなる。
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