PERT図を使ってクリティカル・パスを特定する
PROCESS-DRIVEN CHANGEクリティカル・パスを特定するためのステップは3つしかない。ステップにしたがいPERT 図を使って可視化すれば、経験や勘に頼ることなく、クリティカル・パスをロジカルに特定 することができる。
PERT図とクリティカル・パス
決算早期化の作業は、決算作業の全体工程の中でクリティカル・パスを特定し、日程短縮の 阻害要因が存在するアクティビティから優先的に手をつけるべきである。 そのクリティカル・パスの特定を支援するツールがPERT 図である。PERT 図を使うことに よって、現状の決算作業スケジュールの調整余地を明らかにし、目標とする決算作業スケ ジュールへと変更をかけるために必要な検討材料を提供する ことができる。 弊社が推奨する決算早期化の取り組みアプローチの最大の特長は、 PERT 図を使用した決 算作業工程の可視化とクリティカル・パス法の考え方を適用した阻害要因の発見にある。
クリティカル・パスを特定する3つのステップ
実はPERT図を使って可視化すれば、次の3つのステップで、経験や勘に頼ることなく、ロジカルにクリティカル・パスを特定することができる。
- 1.決算がどのようなアクティビティの連鎖からできているかPERT図を使って可視化する
- 2.それぞれのアクティビティの所要期間はどのぐらいか実績データを収集する
- 3.決算作業全体の中で最も重要な連鎖(クリティカル・パス)を特定する。
ここで「ロジカルに」と表現しているのは、業務経験や習得している知識のレベルに差が あったとしても、ツールとしての PERT 図を使いこなし、かつクリティカル・パスを特定 する上記 3つのステップを理解できれば、同じ情報に基づいて分析する限り、同じクリ ティカル・パスの特定結果が得られるということである。
もちろん、クリティカル・パス上のアクティビティを分析して決算が遅延する根本的な原 因、すなわち阻害要因を探し出す部分については、業務経験と知識を有していることが有利 になる。
しかし、 クリティカル・パスを特定することによって、無駄な分析作業を回避できる とい うメリットは大きい。
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最初に決算早期化の目的と目標、当事者を明確にする
決算早期化の取り組みは、最初に、それによって何を実現したいか(目的)、また、いつまでに何の資料をアウトプットするのか(目標)を決める。
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決算早期化の阻害要因はクリティカル・パス上にある
決算早期化は日程の短縮を第一の目的とした取り組みであり、改善によって日程短縮を期待することができるクリティカル・パス上のアクティビティに注目しなければならない。
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PERT図を使ってクリティカル・パスを特定する
クリティカル・パスを特定するためのステップは3つしかない。ステップにしたがいPERT図を使って可視化すれば、経験や勘に頼ることなく、クリティカル・パスをロジカルに特定することができる。
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